国内でも10人に1人が悩まされる腰痛。その中でも私も再発に苦しんだ腰椎椎間板ヘルニアについてご紹介。知って日頃からの予防に役立てよう。
1.腰椎椎間板ヘルニアとは?
画像引用 www.saiseikai.or.jp
背骨は主に図のような形でできていて、椎骨(椎体)と椎体の間にはクッションの役割を果たす椎間板が挟まる形のようになっています。
この椎間板の中にある髄核と呼ばれるものが、何らかの原因で飛び出してしまい背骨を通る神経を圧迫して痺れや痛みなどの症状を起こすことがいわゆる椎間板ヘルニアと呼ばれる病気です。
また「ヘルニア」とは体の一部が本来あるべきところから出てしまう病気の総称であるそうです。つまり、腰のあたりで起きているので「腰椎椎間板ヘルニア」というわけですね。
2.腰椎椎間板ヘルニアの主な原因と症状
2-1.症状
- 腰・足やお尻の痺れ、痛み(具体的には太ももの裏、股関節回りやふくらはぎ等)
- 排泄の障害(おしっこや便が出にくい)
以上が主な症状です。
私も実際にこの病気になった際は歩くことも立ち上がるのも苦しいほどの腰回りや足の痛みがあったのを今も鮮明に覚えています。
またかなりの個人差があり症状が全くないけど病気にはなっている、という人もいるようです。
これらの症状は以下の時に症状が出やすいです。
- 朝起きた時や寝返りをしたと時、就寝中
- 長時間座ったままの時や立ち上がろうとした時
- 前かがみになった時
2-2.原因
2-2-1.腰椎ヘルニアを引き起こす原因
- 重いものを持ち運ぶなど腰への負担の日常的な動作の積み重ね、加齢による影響
- 外傷や遺伝的な要因のもの
1点目は非常にわかりやすいと思います。腰への負担の積み重ねで起きてしまうということです。
2点目の遺伝に関しては今後の研究で変わってくるということですが原因の1つとして家族にヘルニアの人がいた場合それが原因になりえる、と思えておくといい遠みます。
2‐2‐2.痛みを引き起こす原因
先程症状には個人差が出ると書きましたが、痛みが起きる原因にも種類があるので紹介したいと思います。
- 神経圧迫が原因のもの
ここまでに書いていますがヘルニアが神経を圧迫することで症状が出る理由の場合。代表的なものとしては足の感覚がない等の「麻痺」、トイレで用を足すことができない等の「排泄の障害」がこちらにあたります。
- 筋肉が原因のもの
こちらは筋肉が原因で 症状を引き起こす理由の場合。かなりイメージしづらいですが、動くと痛みが強くなり休むと緩和する場合の痺れや痛みはこちらが原因の場合が多いそうです。
3.日常生活での予防と対策
原因にも挙げましたが、日常生活の負担の積み重ねで起きる可能性がある以上は完全な予防はかなり難しいでしょう。ここではその負担を少しでも軽減でき、リスクを減らすためのものを挙げていきます。
- 日常での動作
- 日常での姿勢
猫背にならないように上体を起こすことを意識、長時間同じ姿勢にならないように注意する。仕事などの場合は合間に軽いストレッチを挟むなどの対策をとる。
- その他
運動を行い筋肉を強くし、負担に強い体を作る。水中ウォーキングは負担も少なく有効。ストレッチなどの柔軟運動は痛みの軽減にも役立ちます。
また、肥満気味の方は体重を落とすことで負担の軽減をすることができます。
あまり具体的な対策とは言い難いですが、無理のない運動で体を作ることや腰に負担のかからない方法を意識的に行う事が腰椎椎間板ヘルニアにならないための近道、といえます。
4.異変を感じたら
もし、今回紹介したような症状が現れた際はまず受診を行いましょう。激しい痛みで動くこともままならない場合もありますが、身近な人に助けを求めることも重要かと思います。
実際に私も知人や同僚に病院へ運んでもらった…というのが何度かあります。
日頃から腰をいたわることで腰椎椎間板ヘルニアにならないように頑張りましょう。